韓国ドラマを見ていて、「ソルマ」「テッソ」「アラッソ」という短いセリフが気になったことはありませんか。同じ韓国語なのに、日本語字幕では違う言葉になっていることもあります。

短い返事は、単語の意味だけでなく、直前の会話と声の調子で受け取り方が変わります。たとえば「됐어」は、作業が終わった場面では「できた」、申し出を断る場面では「もういい」と訳せます。

この記事では、韓国ドラマを見るときに覚えておきたい8つの表現を、読み方と短い会話例で紹介します。会話例は解説のために作成したオリジナルで、特定の作品のセリフではありません。カタカナは発音の目安です。

韓国ドラマの短い韓国語・意味一覧

韓国語読み方の目安場面に応じた意味
설마ソルマまさか
말도 안 돼マルド アン ドェありえない・話にならない
왜?ウェ?なぜ?・どうしたの?
뭐?ムォ?何?・え?
됐어テッソできた・もういい
잠깐만チャムカンマンちょっと待って
알았어アラッソわかった・了解
어머オモあら・まあ

ここで紹介する「왜?」「뭐?」「됐어」「알았어」などは、親しい間柄で使うくだけた言い方です。ドラマで聞いた表現を使うときは、登場人物同士の関係も確かめましょう。

「はい」「そうですね」「なるほど」のような基本の受け答えは、韓国語の相づち一覧|ネ・マジャヨ・クレヨ・クロックナの使い分けで紹介しています。

1.설마(ソルマ)|まさか

설마は「まさか」と、簡単には信じられない気持ちを表す言葉です。驚きだけでなく、「そんなことはないだろう」という疑いを含むことがあります。

A:민수가 혼자 다 만들었대.(ミンスが一人で全部作ったんだって。)
B:설마!(まさか!)

この場面では、話の内容が意外で、すぐには信じられない反応です。一方、「설마 잊어버린 건 아니지?」なら「まさか忘れたわけじゃないよね?」という確認になります。

日本語の「まさか」と同様、설마だけでは何を疑っているかは決まりません。相手が直前に話した内容をセットで聞くと理解しやすくなります。

2.말도 안 돼(マルド アン ドェ)|ありえない・話にならない

말도 안 돼は、内容が信じられないときや、筋が通らないと感じたときの表現です。「ありえない」「そんなはずない」「話にならない」など、状況に合わせて訳せます。

A:표가 벌써 다 팔렸어.(チケットがもう全部売れたよ。)
B:말도 안 돼!(ありえない!)

驚いているだけの場面もあれば、相手の提案を強く否定している場面もあります。声が強いからといって、必ず怒っているとは限りません。

丁寧な形は「말도 안 돼요」ですが、요を付けても否定の強さは残ります。相手の考えをやわらかく否定したいときは「그건 좀 어려울 것 같아요.(それは少し難しそうです。)」のように、伝えたい内容を言い換えるほうがよい場面もあります。

3.왜?(ウェ?)|なぜ?・どうしたの?

왜の基本的な意味は「なぜ」「どうして」です。ただし、名前を呼ばれて振り向く場面なら、日本語では「どうしたの?」「何?」に近くなります。

A:지수야!(ジス!)
B:왜?(どうしたの?)

理由を聞く「왜 안 가?(どうして行かないの?)」と、呼びかけへの「왜?」を区別するのがポイントです。

「왜요?」は丁寧な形ですが、言い方によっては問い詰めるように聞こえます。何か様子がおかしい相手を気遣うなら「무슨 일이에요?(どうしたんですか?)」も使えます。

4.뭐?(ムォ?)|何?・え?

뭐は「何」という意味です。一語だけの「뭐?」は、聞き取れなかったときの聞き返しにも、意外な話への驚きにもなります。

A:나 내일 이사해.(私、明日引っ越すんだ。)
B:뭐? 내일?(え? 明日?)

この例では、言葉が聞こえなかったというより、突然の知らせに驚いています。一方、周りがうるさい場面なら、単に「何て?」という聞き返しです。

初対面の相手に聞き返すときは「다시 말씀해 주세요.(もう一度おっしゃってください。)」が使えます。「뭐요?」は丁寧語の形でも、強い口調だと「何ですって?」と反発するように響くので、形だけで判断しないようにしましょう。

5.됐어(テッソ)|できた・もういい

됐어は「되다」からできた形で、完了を伝える場合と、もう必要ないと伝える場合があります。いつも「もういい」と訳すわけではありません。

【作業が終わった場面】
A:준비 다 했어?(準備は全部できた?)
B:응, 다 됐어.(うん、全部できた。)

【申し出を断る場面】
A:더 도와줄까?(もっと手伝おうか?)
B:됐어. 이제 혼자 할 수 있어.(もういいよ。あとは一人でできる。)

けんか中に短く「됐어!」と言えば、「もういい!」と会話を打ち切る響きにもなります。反対に、穏やかに言えば「もう大丈夫」という受け取り方もできます。

申し出をやわらかく断りたいなら「괜찮아요. 고마워요.(大丈夫です。ありがとうございます。)」のように、感謝も添えると意図を伝えやすくなります。

6.잠깐만(チャムカンマン)|ちょっと待って

잠깐は「少しの間」、만は「だけ」にあたります。「잠깐만」は、日常会話で「ちょっと待って」と相手を止めるときに使える表現です。

A:먼저 갈게.(先に行くね。)
B:잠깐만! 나도 같이 가.(ちょっと待って! 私も一緒に行く。)

ドラマでは、相手を引き止めるだけでなく、話の途中で何かに気づき「ちょっと待って、どういうこと?」と考えを整理する場面にも合います。

丁寧に呼び止めるなら「잠깐만요」、待ってほしいことを明確に伝えるなら「잠시만 기다려 주세요.(少々お待ちください。)」が使えます。

7.알았어(アラッソ)|わかった・了解

알았어は、説明を理解したときや、頼まれたことを受け入れたときの「わかった」です。「知っている」という意味の「알아」とは、会話での使い方が違います。

A:도착하면 연락해.(着いたら連絡して。)
B:알았어.(わかった。)

この例では「連絡するね」という了承を表しています。同じ言葉でも、何度も注意された後に強く言えば「わかったってば」に近く聞こえることがあります。

丁寧な返事なら「알겠어요」、より改まった場面なら「알겠습니다」が使えます。ドラマでの訳を考えるときは、素直に受け入れているのか、うんざりしているのか、表情も確認してみましょう。

8.어머(オモ)|あら・まあ

어머は、思いがけない出来事に驚いたときの感嘆詞です。日本語の「あら」「まあ」のように訳せます。

A:이거 너 주려고 샀어.(これ、あなたにあげようと思って買ったんだ。)
B:어머, 고마워!(まあ、ありがとう!)

この場面では、贈り物へのうれしい驚きです。困ったことに気づいた場面でも使われるため、어머自体が喜びだけを表すわけではありません。

女性のセリフで耳にすることが多い表現ですが、意味を理解する際は話し手の性別だけでなく、何に驚いたのかを見ましょう。感嘆詞なので、すべての返事と同じように機械的に요を付けて覚える必要はありません。

字幕と違う意味に聞こえたら確認したい3つのこと

直前の一言を見る

「왜?」の前に名前を呼ばれたのか、事情を説明されたのかで、自然な日本語訳は変わります。短いセリフだけを切り取らず、ひとつ前の発言まで戻ってみましょう。

声の調子と表情を見る

同じ「알았어」でも、笑顔なら素直な了承、ため息と一緒なら面倒に感じている反応かもしれません。ただし、語尾が上がる・下がるだけで意味が必ず決まるわけではありません。

登場人物の関係を見る

友達同士のくだけた会話と、職場の上司への返事では言葉の選び方が変わります。覚えたセリフを実際に使うときは、「誰が誰に言ったか」も一緒に思い出すと役立ちます。

韓国ドラマの短いセリフでよくある疑問

「テッソ」は冷たい言葉ですか?

必ずしも冷たい言葉ではありません。「다 됐어」なら「全部できた」と完了を伝えられます。断りとして使う場合も、口調と前後の言葉によって「もう大丈夫」にも「もういい!」にもなります。

「ソルマ」と「マルド アン ドェ」は同じですか?

どちらも信じられない気持ちに使えますが、설마は「まさか」と疑う気持ち、말도 안 돼は「ありえない」「筋が通らない」と否定する反応を表せます。常に置き換えられるわけではありません。

聞こえたセリフと字幕が違うのはなぜですか?

字幕は、その場面で伝わる自然な日本語にまとめられることがあります。「왜?」が「どうした?」となるように、単語を一対一で置き換えるだけでは会話の意図を表しきれない場合があります。

韓国ドラマで聞いた返事をそのまま使っても大丈夫ですか?

親しい友達同士に合う言い方も、初対面の相手には強く聞こえることがあります。まずは意味を聞き取るために覚え、自分で話すときは相手との関係に合った丁寧な形を選びましょう。

まずは「意味が変わる場面」をひとつ覚えよう

最初に覚えるなら、「됐어」が準備の完了なら「できた」、申し出への返事なら「もういい・もう大丈夫」になる、という違いがおすすめです。次にドラマを見るとき、短い返事の前後を一往復だけ確認してみてください。

驚きや断りのセリフに慣れたら、韓国語の基本の相づちと使い分けも一緒に読むと、日常会話の返事を整理できます。

参考資料

語義の確認には、国立国語院の韓国語基礎辞典「설마」、韓国語基礎辞典「어머」を参照しました。会話例と場面別の日本語訳は、本記事の学習用に作成しています。

記事作成者

日本に暮らしているのも10年目!
人生の3分の1は日本にいたので、韓国語を逆に忘れそうなレベルになり、自分の母国語を忘れないようにブログを運営しています。

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